quadratureのシニカル日記

イヤなことは壺の中に

ゲーム理論を適用したい香港問題

香港で引き渡し条例に反対する人々へのサポートが日本で盛り上がらない。びっくりするほど盛り上がらない。日本は冷淡である。理由は三つあると思う。

  1. 香港と本土はしょせん、目くそ鼻くそである。尖閣問題を出したら両人とも口から火を噴いて襲い掛かってくる
  2. その、鼻くその方の本土と日本は現在、貿易でいい線行っている(でも2012の焼き討ちは忘れんぞ)ので、その雰囲気を壊したくない
  3. 本来、鼻くそ本土を非難しそうな人々が韓国問題で忙しい(どっち側に付くのだろ?)

でも、冷静に考えてホントにどっちが日本にとって得なんだろう。二番目の理由の対中貿易についても、米国も絡んで来ると一筋縄で行かない。

ちょっと前に読んだ、中曽根さんの本「中曽根康弘が語る戦後日本外交」を思い出した。中曽根政権当時、日本と米国は、ともにソ連に対抗するために、中国と堅く手を握ったのだ。経済だけでなく、軍事面でも相当な、かつ惜しみない協力を中国に対して行っている。胡耀邦は何と日本に防衛力増強を要求したり、武器生産の合弁を提案したりした。
トランプ大統領は今、その手を掃おうとしている。そりゃそうだ。