quadratureのシニカル日記

イヤなことは壺の中に

9-11テロに、サウジアラビアが関与?

産経新聞オンライン

「サウジの関与」開示要求、米同時テロ遺族、大統領に 2021/8/7 16:49
2001年9月11日に起きた米中枢同時テロの遺族ら約1800人がバイデン大統領に対し、サウジアラビア政府が同時テロに関与したとの疑惑に関し「米政府が入手した全ての文書と情報」の開示を求める書簡を送った。応じなければ「追悼式典への参列は歓迎できない」としている。米メディアが6日伝えた。

面白い。大国サウジがテロに関与していたとなれば、その地位だけでなく、さらに他の国を巻き込んでドタバタしそうである。

振り返って日本も、「北朝鮮による日本人拉致」に、○○○○人が関与していたのかどうか、菅総理か、安倍元総理に開示を要求したい。
民主党の菅(カン)元総理の方が良く知ってたりしてね!


quadrature.hatenablog.com
quadrature.hatenablog.com

戸籍解読6

明治~昭和初期の時代の戸籍を判読した結果分かったこと三つ。
 
養子がやたら多い

  • 結構な頻度で「養子」が見られる。「養子の離縁」もある。また、養子になるのは子供ではなく青年である。
    • 例)北KB群安田村大字保田南四十七番戸主井上與吉二男Y才一郎同人妻タケと養子縁組届出明治三十七年三月二十八日受附入籍
  • 昔は次男より下の男子は養子に行ってやっと一人前、と言うか、少なくとも戸主である兄(長男)の下くすぶっているより、よほど気分の良いものだったのだろう。
  • いわゆる婿養子は、下記のように別記載なので、本件は青年のみを養子にする事例が多いということだ。
    • 例)上伊那郡川島村大字横川1795番地戸主小澤實弥四女、婿養子縁組婚姻届、昭和17年8月27日

 
嫡出子の身分取得?

  • 何やら物騒な文言で、最初見たときは認知争いの裁判でもあったのか、と思ったほどだったが、実際は大したことのない話で、これが長男・長女の出生で頻出している。
    • 例)N市MKG通1丁目十一番に於いて出生父Y留吉届出明治三十八年三月二十二日受附入籍同日嫡出子の身分取得
  • いわゆる「嫡出の推定」と言うことで、婚姻後、200日を経ずして出生した場合、届け出が必要だったということだ。これは現民法でも同断である。
    • と言うことは、当時はお腹が大きくなるまで婚姻の籍を入れないことが多かった、と言うことになる。これは一概に女性差別、と言うことではなく、「子供さえいなければ戸籍を乱さずに離婚出来る」と言うメリットもある。実際どうだったかは分からない。

 
身分登記により記載?

  • これもちょっと物騒な文言であるが、明治前半の戸籍には下記のような定型文が、ハンコで押してあることが多い。
    • 例)出生事項中 出生ノ場所及び 届出人ノ 資格並に 氏名身分登記により記載
  • この文言は明治後期には見られなくなっている。戸籍と身分登記簿が別々だった頃の名残らしい。検索すると、戸籍に、身分、職業、犯歴等を入れるかどうか、国会で真剣に議論されたと言う研究が見つかる。

戸籍解読5

  • (戸主)Y順次、前戸主留吉、父留吉、母ニン、長男
    • N市MKG通1丁目十一番に於いて出生父Y留吉届出明治三十八年三月二十二日受附入籍同日嫡出子の身分取得
    • 出生事項中 出生ノ場所及び 届出人ノ 資格並に 氏名身分登記により記載
    • KーSKNと婚姻届出昭和八年二月九日受附
    • 昭和十一年四月二十日前戸主Y留吉隠居に因り家督相続届同日受附
    • 南大山町四十番地に転籍Y順次同人妻SKN届出昭和三十二年七月十三日受附
    • 昭和三十二年法務省令第二十七号により昭和三十五年十二月二十四日あらたに戸籍を編成したため本戸籍消除
    • 出生明治三十八年三月十七日
  • (父)留吉、父井上與吉、母リキ、二男、養父Y才一郎、養母タケ
    • 北KB群安田村大字保田南四十七番戸主井上與吉二男Y才一郎同人妻タケと養子縁組届出明治三十七年三月二十八日受附入籍
    • 塩田ニンと婚姻届出明治三十七年十二月十二日受附
    • 明治三十八年十二月八日前戸主山〇才一郎死亡に因り家督相続届出明治三十九年一月二十三日受附
    • 隠居届出昭和十一年四月二十日受附
    • 昭和三十二年一月二十一日午前令(?)時三十五分本籍で死亡同居の親族山〇順次届出同月二十三日受附除籍
    • 出生明治七年十二月二十三日
  • (母)ニン、父塩田仁蔵、母タカ、長女
    • 中蒲原郡亀田町大字亀田百二十番戸戸主塩田仁蔵長女明治三十七年十二月十二日 山〇留吉と婚姻届出同日入籍
    • 昭和十一年九月四日午後八時十五分N市MKG通一丁目2303番地に於て死亡 戸主山〇順次届出仝月五日受附
    • 出生明治十二年五月十日
  • (妻)SKN、父小池源太、母サイ、三女
    • 中蒲原郡亀田町袋津十二番戸主小池源太三女昭和八年二月九日山〇順次と婚姻届出同日入籍
      • 存命中(80年代)にNKDで話した際には、袋路と言われたような気がする
    • 出生明治四十三年九月十五日
  • (長男)
    • 阿部 信○と婚姻 昭和二十八年七月十五日
    • 出生昭和八年三月二十八日
  • (二男)
    • 伊藤 幸○と婚姻 昭和三十三年十一月十二日
    • 出生昭和九年十一月八日(逝去 2012/5/3)
  • (妹)ヤヱ 父山〇留吉 母ニン二女
    • N市MKG通一丁目2303番地に於て出生 父山〇留吉届出明治四十一年二月十七日受附入籍
    • 出生事項中 出生ノ場所及び 届出人ノ 資格並に 氏名身分登記により記載
    • 秋田縣平鹿郡(ひらかぐん)福地村西野字大塚五十番地戸主頼吉 弟奥山頼助婚姻届出昭和十六年五月三十一日福地村村長近江英一受附同年六月
    • 出生明治四十一年二月十日
  • (妹)トヨ 父山〇留吉 母ニン三女
    • N市MKG通一丁目2303番地に於て出生 父山〇留吉届出明治四十三年九月十二日受附入籍
    • 出生事項中 出生ノ場所及び 届出人ノ 資格並に 氏名身分登記により記載
    • 西蒲原郡地蔵堂町 大字大武新田 295番地戸主開平弟大星三治と婚姻届出昭和十二年十月二十九日地蔵堂町長山田國三受附仝年十一月二日送付除籍助役
    • 出生明治四十三年九月五日
  • (長女)
    • 出生昭和十二年六月十八日
  • (三男)
    • 出生昭和十六年二月十九日
  • (四男)
    • 出生昭和十八年三月二十一日
  • (五男)
    • 出生昭和二十年三月十六日
  • (二女)
    • 出生昭和二十三年一月二日

戸籍附票の保存期間

戸籍解読の一環として、亡母の戸籍取得を申請したところ、郵送証明センターから直接電話がかかって来て「附票は保存期間の関係上、亡くなられたときのものしか残っておりませんが、、、」とのことだった。もちろん、「それで結構です。お手数おかけして申し訳ございません」と快諾した。ちょっと残念だが仕方がない。

「戸籍附票 保存期間」で検索すると、何と割と最近、保存期間が延びたらしい。デジタル化で保存しやすくなったのと、もう一つ、壬申何とかとかに代表されるような物騒な案件が、少なくとも今の戸籍では「一応ない」ので、保存しやすくなったのだろう。

令和元年6月20日から、住民基本台帳法の一部が改正され、住民票の除票及び戸籍の附票の除票が現行の5年間から150年間保存することになりました。
※ただし、すでに保存期間を経過してしまっているもの(平成26年3月31日以前に消除又は改製したもの)については、発行することができませんのでご了承ください。

コンピュータ調査の電話がかかってきた

土曜日に出仕していたら仕事部屋に電話。
Youtubeのアヤシイ動画を見てる最中だったので慌てて消して受話。すると、、、
コンピュータ音声による、選挙の投票意向調査、及び世論調査
って、ここ仕事場だから、知らない人ばっかり。
テキトーに答えて終了した。

罪状がさっぱり分からない河井元法相の選挙違反

元法相で元衆院議員の河井克行被告と、妻の案里元参院議員の「選挙違反・買収」に関して、前者の実刑判決(3年)が東京地裁で出た。
 
ニュースを聞いた人の半分は、選挙民に実弾配った、と思っているのではないか?
そして、残りのさらに半分は、「確か、運動員にも過剰に配ってたな」と思っているのではないか?
 
後者については確かに犯罪(過剰なお菓子でさえNG)だし、既に別件で裁かれている。
しかし、今回の判決は、運動員買収でも、選挙民買収でもないことに、誰も気づかないのだろうか?
そもそも、被告本人も、当初は、「政治活動費を配布した」と言い張っていたはずだ。
 
もし、選挙民でも運動員でもない人々を買収することも違法であるならば、これから先、与党・野党を問わず、立件される人が後を絶たないだろう。
それにしてもみんな納得してしまっているのがチョー不思議。
 

(後記)
それとも、ほとんどの関係者は同一選挙区内だったのか? それなら表向きの罪状は明白だけれど、「投票依頼」にしては圧倒的に人数不足だ。
「投票とりまとめ依頼」にしても少な過ぎる。どうして争わなかったのか。地裁の裁判長ではアホ過ぎて話にならンと思ったのか?

はてなブログの強制削除

昨日(6/3)、聞いた話であるが、hatena事務局の単なる間違いでブログが強制削除(強制非公開ではなく、自分でも見られない)される場合があるらしい。
対処としては、「はてな お問い合わせ」で検索して、「お問い合わせフォーム」から連絡すると良いようだ。(但し、はてな お問い合わせフォーム、で検索すると、自分のサイトに問い合わせフォームを貼り付けるには、と言う全く違う内容の話ばかりが引っかかって来る)。

「ブログの強制削除」で検索すると、以下のような事例と言うか、事務局からの連絡が見つかる。ただ、ブログの内容(反社会的内容、誹謗中傷、あからさまな収益目的、マルチアカウント)などで検閲に引っかかった場合は、事前警告と、公開停止、となるそうで、内容まで完全削除(本人も閲覧出来ず、データのサルベージも出来ない)とはならないそうである。

Google検索すると見つかる、hatena事務局からのメール)
はてなブログに関するお問い合わせにつきまして、ご迷惑をおかけしてしまい大変失礼いたしました。
確認させていただきましたところ、大量に作成された違反ブログを一括対応する際、誤ってその対象に含まれてしまっていた状況となっておりました。
先ほど利用停止を解除いたしましたので、恐れ入りますが、表示状況をご確認いただけますと幸いです。

6/3、カップ(7777)、オップ(オップ2)、イップ(カップ77)

単なる間違いだけなら良いのだが、、、、

ニコ動(ドワンゴ)に削除命令

(各種ニュースに掲載)

兵庫県丹波篠山市内の同和地区を撮影した投稿動画がインターネットサイトで公開、放置され「差別が助長された」として、同市と地元自治会が、サイト管理会社「ドワンゴ」(東京)に動画削除を求める仮処分を申し立て、神戸地裁柏原支部が削除を命じる決定を出していたことが30日までに分かった。関係者によると、部落差別動画の削除を命じる仮処分は全国初という。

削除で良い、とは思うが、この件、「篠山市で、管轄は神戸地裁柏原支部」、と言うことを記憶してしまった。忘れ玉を飲んで忘れることにしたいのだが、なかなか忘れられない。

あらためて必要性が明確になった入管関連法案

入管に長期トラップされている人も可哀そうだ、と一時は思っていたのだが、、、
今回の入国管理に関連した法案で、あれほどまでに野党が反対しているところを見ると、、、、
やはり、必要だったのだ。
現状はよほどおかしい状態で、おそらく、北朝鮮からの不法入国の温床になっていたのだろう。
騒いでいただいてありがとうございます、共産党様、立憲様。

反日企業人を引きずりおろせ

産経新聞2021.5.15

五輪断行は「自殺行為」 米CNNで楽天・三木谷氏
 【ワシントン=塩原永久】楽天グループの三木谷浩史会長兼社長が14日に公開された米CNNテレビ系のインタビューで、東京五輪の開催を「正直に言って自殺行為のようだ」と話し、新型コロナウイルスの流行が加速する中で断行することに強い反対を表明した。日本政府の対応を「10点中、2点だ」とも批判した。

三木谷氏は、ソフトバンクの孫氏に匹敵する反日企業家だと思う。こういう人はいずれ引きずりおろされるだろう。

歴史の目撃者論

産経新聞【新聞に喝!】中国の民族・人権問題に声あげぬ新聞 元東京大学史料編纂所教授・酒井信彦(2021.5.9)

かつて中国の文化大革命時代、朝日新聞は広岡知男(ともお)社長の「歴史の目撃者論」によって、知っていることでもあえて書かず、それによって唯一追放を免れた。その時に追放された他紙も次々と復帰したが、産経新聞だけは、31年間粘り強く頑張った。産経新聞が、誇りにしてよい勲章である。中国にとって好ましくないことは、筆を控えるという、忖度(そんたく)の中でも最悪の忖度が、いまだに新聞界では生きているのだろう。

日本市民のお友達

みんな仲良くいたしましょう。日本市民のお友達です。
クマラスワミ(性奴隷マンセー)、ブーア・ブッキオ(女子高生の13%)、デービッド・ケイ(偏向番組マンセー)、David R. Boyd(ボイド)さん、デービッド・ボイド先生、カナダのブリティッシュコロンビア大学教授

山口二郎先生、中野晃一先生、三浦まり先生、伊藤和子(弁護士)さん、伊藤詩織さん、大井真理子さん(BBC)、大西哲光記者(NYT)、志葉玲さん(入管問題)

モンタナ州立大学山口智美先生(ラムザイヤー批判)、ヘルシンキ大学非常勤講師岩竹美加子先生(男女格差)、、ニューヨーク在住ジャーナリスト安部かすみさん(不法移民支援)、さあ皆さんご一緒に、応援いたしましょう。

ホー・ティー・キューさんと黒田・マリアンヌさん

ホー・ティー・キューさんの方はテレビドキュメンタリーになったり、NHKアーカイブスで放映されたり、加賀美幸子さんが解説して、彼女からの「ヤッホーNHKの皆さん!」で始まる手紙の文面がチラリと映ったのに、全く読まなかったり、、、そりゃよめんわ。
マリアンヌ・ウィルソン・黒田さんも似たような話である。

日本では、ますます、養子は流行らなくなるだろう。ご本人たちにも周りの人たちにも全く非はないし、ご苦労を重ねたその人生に共感すべき点は多いのだが、、、結局のところ感想は、関わりたくない、となってしまう。

葬儀場を使わずに葬儀をする方法について

大阪の話。
産経新聞「火葬まで民泊に置かれる遺体 葬儀簡素化で横行する非常識」2021.4.8

大阪市住吉区の住宅街で昨年12月の日中、民泊施設として使われているはずの住宅の前に、黒いワンボックスカーが横付けされた。一部始終を目撃した地元男性(78)は「ストレッチャーに乗せられ、布にくるまった遺体のようなものが中に運ばれていった。
一連の状況から「民泊が遺体置き場になっている」と確信した住民らが今年1月、民泊業者に抗議。

住民からの相談を受けて事実確認をした区に対し、外国人男性は1カ月に2、3体を搬入していることを認めた。

墓地埋葬法で遺体は死後24時間以内の火葬が禁じられているが、一時的な安置については規制がない。

近年は病院で亡くなっても故人を自宅に迎えたり葬儀場を利用したりせず、火葬場に直送するケースが増加。葬儀場を経由すれば火葬まで滞りなく対応してもらえるが、直送した場合は火葬場の受け入れ態勢が整うまで、どこかで安置する必要が出てくる。遺体の安置に関するルールもなく、業者任せになっているのが実情という。

件の「民泊所有の外国人男性」の国籍は?

「日本だって朝鮮人を強制連行したんだから」嫌がらせを受けても拉致問題に声をあげる理由

文春、さすがである。他のマスコミも少しは見習ったらよい。

「日本だって朝鮮人を強制連行したんだから」嫌がらせを受けても拉致問題に声をあげる理由 2/18(木) 6:12配信
野伏翔監督
 北朝鮮による拉致被害者5人が電撃的に帰国したのが2002年。以降、他の被害者の帰国は未だかなわず、進展が見られないまま現在に至る。『 めぐみへの誓い -The Pledge to Megumi- 』(2月19日公開)は、1977年、13歳で北朝鮮に連れ去られた横田めぐみさんの事件を中心に、入念な取材に基づいて拉致の実態を描く。もともとは野伏翔監督が主宰する劇団夜想会が2010年に初演した舞台で、10年の時を経て映画化された。

きっかけは「憤り」
――北朝鮮による拉致事件を舞台化しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

野伏 2002年の小泉(純一郎)訪朝で、5人が帰ってきて大きなニュースになりましたよね。その時まで特別に興味があったわけではなかったんですが、そのニュースに大変驚きました。しかもその後、あまりにも進展がなく、さらに被害者の偽の骨まで送ってきて死んだことにしている北朝鮮に対して怒りが湧いてきました。それから元北朝鮮工作員安明進さんの講演を聞きに行ったり、著作本を読んだりするうち、自分に何かできることはないかと思い始め、脚本を書いて家族会にお送りして読んでいただきました。

――そこで家族会の方に上演の許可を得たということなんですね。

野伏 家族会の総会に行っていろいろ説明しました。最初は収容所の様子が描かれていることから賛否両論があったらしいのですが、被害者がその恐怖と背中あわせでギリギリ生きている姿を描かないと過去の誘拐事件で終わってしまって現在の救出活動に繋がらないのではないかと話したら、有本恵子さんのお父さんが大声を張り上げて「これをやらなアカン!」と大賛成してくれて。それから特定失踪者問題調査会代表の荒木和博さんに事実関係をチェックしていただいて、初演が実現しました。最初のきっかけは、怒って立ち上がってもらうものを作りたいという憤りです。

演劇だと限界があった
――舞台から映画にしようと思ったのは?

野伏 やはり映画としてもっと広めていかなきゃいけないと思ったんです。演劇だとお金もかかるしキャパシティも狭いので、どうしても限界があるんですよね。2014年からは内閣府拉致問題対策本部の主催で啓発公演という形で全国を廻っていますが、2020年度は2回だけ。2回やっても2000人も観られないですからね。それでは啓発とは言えない。映画では現在、劇場も19館で公開が決まりましたし、秋田県では各学校で上映してくれると申し出てくれました。

800人以上いる特定失踪者
――拉致被害者北朝鮮での生活など具体的に描かれていて驚きました。

野伏 僕も招待所と収容所の違いはこの取材の過程で調べてわかったことです。脱北者の人に話を聞くと、招待所というのは北朝鮮の一般の人から見られない山の上や、街の場合は森などに囲まれて隠されていて、庶民からするととても立派できれいな場所なんだそうです。そういう場所で洗脳されて訓練を受け、そのまま政府の仕事に就くのだと思われます。そこで逆らった人は酷い目に遭います。

――取材を進める上で報道されていないことを知ったということは?

野伏 今、北朝鮮による拉致の疑いのある特定失踪者は警察の発表で800人以上いるんです。でもそれは家族が申し出たことで発覚しているわけですから、家族がいない失踪者を含めるときっと800人なんてものじゃない。背乗りと言って戸籍ごと入れ替わる狙いがあるので、家族がいない人の方が工作員に狙われますから。国連の人権理事会ではもっといるだろうと言われています。そういうことを知っていくにつれて、未だにひとりも逮捕者が出ていないのは国内問題として怖いと思いました。ひとりを拉致するのに最低でも3人は必要だと思いますが、そうすると単純計算で延べ5000人くらいの人が事件に関わっているはずで、そういう人が今も普通に日本にいると思うとちょっと空恐ろしくなって。そこには映画でも触れていきたいと思いました。

「日本にはこんなに簡単に潜入できるんですね」
――国内の北朝鮮協力者の存在や拉致の描写などリアルでした。

野伏 朝鮮総連で拉致の手引きをしていて、あまりにも辛くなって辞めた元工作員がいろいろ証言しているので参考にしています。劇中、病院で注射を打たれて拉致された人は(特定失踪者の)藤田進さんがモデルになっていますが、藤田さんを病院に連れて行き、拉致した実行犯の元工作員が中国で取材を受けています。「日本にはこんなに簡単に潜入できるんですね」という工作員のセリフがありますが、日本船には一番腕の悪い工作員が行かされるそうです。絶対安全だから。韓国に潜入するのはもっとエリートということです。これは北朝鮮の犯罪であることに間違いはないんですが、日本国内の不備がそれを助長してしまったと思います。子どもや孫のためにもそういう点を少しでも改善していかなければいけないのではと思っています。

舞台では出来ない拉致シーン
――めぐみさん拉致のシーンはとても怖かったです。

野伏 北朝鮮の収容所の暴動シーンや拉致されて船で連れて行かれるシーンは舞台ではできないシーンですし、スタッフ一同、映画としてここが勝負だという意識でした。めぐみさんの拉致シーンでは、めぐみさんが殴られて気絶して、息を吹き返さなければ海に捨てられるという描写を特に描きたかったです。これも実際の工作員の証言です。拉致する際、いきなり顔面を蹴ったりして気絶させるんですが、力が強すぎて死んでしまうことがあるので、そういう場合、なるべく早く日本の沿岸で捨てれば、事故か自殺として処理されるそうです。

政府の悪口を言わないように口に石を詰め…
――今、話に出た収容所の暴動シーンも壮絶でした。

野伏 収容所から逃げてきた人の証言では、過去1度、本当に大暴動があったそうです。徹底的な弾圧と、連座制で家族も殺されてしまい、それからはもう立ち上がる人がいなくなってしまったということです。めぐみさんはおそらく収容所には行っていないでしょうから、苦肉の策で夢という体裁にしました。収容所に行ったらいつでも射殺される可能性があって、もう終わりだと言われていて、恐怖の中で生きているそうです。常に2万人以上いて奴隷労働させられているんですが、その労働力が北朝鮮を支えているんだと思います。公開処刑では、当事者は杭に繋がれて、その前に座るのが家族。最前列が子どもで、2列目が親や親戚。政府の悪口を言わないように口に石を詰められて全員処刑されるそうです。これも実際に目撃した人の証言ですが、ひどい話です。国とも言えないです。

――今回の映画化に際して新たに知ったことは?

野伏 舞台の場合は朝鮮語部分も日本語で演じているんですが、今回は映画だから朝鮮語にして字幕を入れることにしたので、新たに知り合った脱北者の方に翻訳をお願いしました。その方たちから、金日成金正日のバッジをふたつ付けられる人とひとつしか付けられない人がいるとか、階級の違いなど細かいことを教わって、細部にこだわって映像にしました。

「日本だって朝鮮人を強制連行したんだから」署名活動での嫌がらせ
――劇中で、署名活動をしている時に周囲から揶揄されるシーンがありましたが、長い活動の中で周囲の無理解も多かったのではないかと思いました。

野伏 チラシを叩き落とされたのは実際に横田滋さんがやられたことで、映像にも残っています。僕も署名活動には年に数回参加しますけど、こういう嫌がらせは3回に1回くらいはありますね。僕自身は絡まれませんが、おとなしくチラシを配っているような人に対して、「日本だって朝鮮人を強制連行したんだから」と嫌味を言ってきたり、黙って地面に唾を吐いていったり。けれど、警察も2~3人立っていて、何かあったら止めてくれるので、大きいトラブルは全くないです。映画でも描かれますが、小松政夫さんが演じた在日の方が北朝鮮に利用されて拉致に関与していたのは確かなので、きっと在日の方たちも、こういう事実が明るみに出て、北朝鮮がまともな国になって自由に行き来したいというのが本音の部分だと思います。

自分たちの問題だと認識しなければいけない
――今、言われているのが、ご家族の方たちの高齢化ですよね。横田滋さんは昨年、亡くなりました。

野伏 そうですね。横田滋さんの人格は素晴らしく、僕もこの人のために頑張ろうと当初は思っていましたが、今はもう被害者家族の方がかわいそうとか、そういう感情的なことでは活動は続けられないと感じています。もっと我々、国民全体の問題として捉えて、北朝鮮という国家の犯罪なんだと大きな意識を持たなければいけないと強く感じます。今もいかに多くの人が捕えられているのかを若い人にもわかってもらいたい。自分たちの問題だと認識して対応しないと、また危険があるんだと言い続けていくことが重要だと思います。

国内の警備の緩さに対する憤り
――初めて舞台化してから約10年が経ちます。この10年で監督が感じていらっしゃることは?

野伏 映画のエンディングロールに支援してくださる方の名前が出てくるんですが、20代のOLの方やタクシーの運転手さんなどさまざまな方が、毎月1万円とか寄付してくださる。そういう人たちが多いことには感動していますし、救う会の人たちの地道な活動に対して、改めて信頼を感じます。でも、もちろん憤りは変わらず。この平和な民主主義の国家で国民を守れないことに対する、国内の警備の緩さに対する憤りが強くなっています。映画を作ったことで拉致問題解決への起爆剤になってくれたらいいですね。多くの政治家にも観てもらいたいです。

――多くの方が、すごくもどかしい想いを抱えていらっしゃいますよね。

野伏 昔、レバノンの女性が北朝鮮に拉致された事件がありましたが、その時、レバノン政府は軍隊を出すと通告して強硬な態度に出たんですよ。そしたら早期に解決した。日本は戦争を放棄している以上、軍隊は派遣できないけど、これは戦争ではなく救出だから。警察の特殊チームなどが救出に行けないものかと考えてしまいます。

めぐみさんも呼びかけを聞いている。そう信じています
――ラジオで北朝鮮にいるめぐみさんに呼びかけるラストシーンについてお聞かせください。

野伏 何回も妨害電波を出されていて、そのたびに周波数を変えてこちらから発信しています。僕も呼びかけをしたことがあります。あれだけ妨害電波を出すということは北朝鮮内で絶対に聞いているはずなんです。めぐみさんも聞けているはずです。そう信じています。

のぶししょう/1952年、茨城県生まれ。文学座演劇研究所を経て1982年、夜想会を旗揚げ。初期はシェイクスピアなどを上演。映画監督として『とびだせ新選組!』などを手掛ける。

映画『めぐみへの誓い-The Pledge to Megumi-』
2021年2月19日(金)より池袋シネマ・ロサ、AL☆VEシアター(アルヴェシアター/秋田市)他全国順次公開!  http://www.megumi-movie.net/
熊谷 真由子/週刊文春

quadrature.hatenablog.com