quadratureのシニカル日記

イヤなことは壺の中に

近隣住民の憎悪について

最近、そういう事件を紙上で垣間見て肝を潰したので自分の経験を書いておく。

近隣との大きなトラブルはこれまで経験していないけれど、前に住んでいた都心の賃貸で、上階の住人の振る舞いにびくついた記憶がある。小学生の息子と母親がこちらに敵意むきだしで、挨拶もしないどころか舌打ちして通り過ぎる。特に母親が「ますみ容疑者」にそっくりだったので、こちらの嫌悪感はますばかり。(いや、もともと嫌悪感があったのでそう見えたのかも知れない)。ただ、あくまでそういう態度だけの話で、あって、別に、回覧板回さないとか、ゴミ袋開けられたとかの類いは一切なかった。けれど、正直に言って、同じ賃貸に住んでいることはかなり憂鬱、いやな気持ちがしていたことは疑いがない。

もっとも、父親は普通の人で挨拶もするし、ワールドカップの際には一家で楽しそうに大騒ぎしていたので、根っからおかしいわけではなさそうだと言うことになった。そしてそのうち、どこかへ引っ越して行ってしまったので、おそらく家を買って出て行ったのだろうと言うことになり、なかなか賃貸から出て行けない自分たちの方がヘンなのだろうと、家中で笑い合った。それでも相当ホッとしたことは確かである。そして自分たちもその翌年くらいに無事に賃貸を脱出できた。


自分は一応、最低限の分別はあるつもりだけれど、この件に関して、お互いの憎悪が増幅して行くようなことにならず、本当に良かったと思う。未だに理由は分からない。同じアパートの住人と言うと真っ先に思い浮かぶのは騒音なのだけれど、彼らの方が上階だったのだ。