quadratureのシニカル日記

イヤなことは壺の中に

マイケル・ヨン氏とIWG報告

(関連テーマ 慰安婦問題はもうウンザリです、ケントギルバート)韓国よ、あなたがたの父祖はそんなに臆病だったのですか『月刊正論』 2015年2月号
IWGの最終報告書は2007年に米国議会に提出され、発表された。最初、誰も見向きもしなかったが、マイケル・ヨン氏が取り上げ、問題点を指摘した。ギルバート氏による翻訳は、アドレスhttp://ameblo.jp/workingkent/entry-11958461771.html

ヨン氏の記事に出てくるIWG(Nazi War Crimes & Japanese Imperial Government Records Interagency Working Group)の調査について、日本人は米政府が日本の立場を守るために調査を行ってくれた――と考えるかもしれません。
しかし、事実は違います。これは抗日華人ロビー団体による圧力の下で行われた調査なのです。ナチスと共に日本の戦争犯罪資料を調べれば、慰安婦を強制連行した証拠が出てくるであろうと、日本円換算で30億円以上の巨費を投じて、国防総省国家安全保障局(NSA)、国務省、移民局、国立公文書管理記録局(NARA)、FBI、CIA、陸軍、海軍など、全米の省庁が垣根を越えて調査を尽くしたのです。
 しかし、慰安婦強制連行の証拠は何一つ出てきませんでした。報告書の冒頭には“頑張って調べたが何も出てこなかった。残念だ…”といった趣旨の、在米華人ロビー団体に向けた記述があります。
 日本にとって、調べてくれたことはひとまず良かった。しかし、調査の意図はあくまでも日本の戦争犯罪に関する機密資料を各機関から収集して公開することでした。結果は彼らにとって裏目に出ましたが、抗日在米華人のロビー活動が米政府を動かした事実は決して軽視すべきではありません。日本も対抗的な動きを取るべきですが、現状は何もなされていないに等しいと思います。