quadratureのシニカル日記

イヤなことは壺の中に

韓国の「北朝鮮による日本人拉致問題」への敵意

産経新聞 正論「文大統領が一番恐れていること 李相哲」(2020.12.8)

韓国の文在寅大統領が来年7月の東京五輪を前後に、日・米・韓首脳に加え北朝鮮による4者会談を提案したとされる。韓国メディアによれば、11月に日本を訪れ菅義偉首相に面会した朴智元国家情報院長は「日本の強い関心事である拉致問題の完全解決と東京五輪の成功的な開催に韓国は積極的に協力する用意がある」との文氏のメッセージを伝えた(11月11日「朝鮮日報」)。この申し出が文氏の真摯(しんし)な気持ちと、現実味のある提案だとすれば歓迎すべきだ。


なぜ今急接近してきたか
 韓国は今まで拉致問題には冷淡だった。2007年10月の南北首脳会談記録によると、盧武鉉大統領は金正日総書記の前で「(拉致問題に関する)日本の主張は聞いてもよく分からない」「日本の言いがかりだという分析もある」と言っていた(「朝鮮ドットコム」が入手公開した「韓国国家情報院が開示した対話録」から)。

龍谷大学教授・李相哲