quadratureのシニカル日記

イヤなことは壺の中に

どうしてこんな人に賞をあげたのか

産経オンライン(7/28版)[経済・IT]ニュース、第25回先端技術大賞の授賞式のようすをレポート。タイトルは、

「震災で科学の無力さを見せつけられた」 授賞式で大木聖子助教(地震学)が講演

さんざん研究費を湯水のように使っておいてこの言葉はないだろう。昨今の無責任政治家そのものだ。一般大衆に与える影響を考えて欲しい。そもそも、こういった賞は、後に続く若手をエンカレッジし、一般の人を啓蒙するためのものであるはずだ。賞に泥を塗るようなこんな人からは、賞剥奪でも良いと思う。
そもそも科学に力はない。科学は自然を理解するためのものであって、それを力にするのは技術である。科学のせいにしないで欲しい。無力なのはアナタの技術力だ。
【後記】震災のほぼ一年後3/8の記事「予知困難 等身大の説明大切」で「割りばし一本の割れ方もよく分かっていない人類が、、」という予知は無理、と言う記事(インタビューは上記のスタッフ)。これなら納得出来る。カオスもアトラクタの「発見」で全体像を掴めるようになったように、「どの程度予知出来ないのか」を突き詰めて欲しい。ただ、世の中の多くの人は「予知するための研究」と思っていたらしい。
※スパゲッティ(パスタ)の折れ方は割と最近、Phys. Rev. Lett.という雑誌に掲載されたらしい。