quadratureのシニカル日記

イヤなことは壺の中に

高齢者の自動車事故、ブレーキの踏み間違い、解決へ動くか?

高齢者のブレーキとアクセルの踏み間違いの事故が多発しており、Quadratureはこんにゃくゼリーの事故と合わせて、憎悪の念を深めてしまっていたのだが、読売新聞に解決への道が記されていた。マツダの新型車を解説した、モータージャーナリスト 御堀直嗣さんの記事である。タイトルは、「ペダル踏み間違い」自動車事故は防げるか(5/7)。

まずそもそも、近年、踏み間違えの事故が増加して来たのは、年寄りの運転者が増えたのではなく、前輪駆動車が増えたため、タイヤ位置に押されて、アクセルとブレーキペダルの位置が左に寄ってしまっているのだそうだ。その結果、アクセルを踏む際にも、足を自然位置から少し左にずらさねばならず、ブレーキに至っては、足(もも)を完全にねじって左に寄せないと踏めないのだそうだ。
そこで、マツダは、アクセルペダルをオルガン式(上からの吊り下げではなく、下方から延びているペダル式)に変えることにより、全体を少し左側に寄せ、足を自然位置に置いたまま、かかと位置をブレーキを踏む姿勢からずらさずにアクセルを踏めるようにしたとのこと。
実際、マツダの調査では、新旧車で死傷事故が86%も減り、もちろん、他の要因もあろうが一定の効果があった、と解説されている。こういうイノベーションを聞くとホッとする。

今から、50年前くらいに、子どもが冷蔵庫にいたずらで入り、中からドアを閉めるとロックされてしまい、出られなくなると言う痛ましい事故が多発したことがあった。それを、三洋電機がマグネット式のドアを発明して解決したのを思い出した。