quadratureのシニカル日記

イヤなことは壺の中に

インドの数学教育─サンケイ新聞記者の勉強不足

サンケイのオンライン記事(教育・福祉─学校教育)1/8より、『強い!インド式教育 数学重視、IT立国支える』というタイトル。執筆した小田博士記者は、数学教育の重視姿勢を日本国内のインターナショナルスクールへの直接取材まで行ってレポートしている。主張は、現在の日本では技術立国・日本の名が危ぶまれるようなレベル低下が起きており、インド式の数学重視の教育を見習ったらどうか、ということだ。
全体の主張は大変良いものなのだが、各論となる取材内容がそれに付いて行っていない。取材レポートはインド式教育で注目されるのは、算数・数学の教え方であるとし、例として『たとえば「17×15」(答えは255)の場合、16の二乗から1を引くだけで済む。』を挙げ、『この手の法則を駆使することで、多くの計算が素早く簡略化できるそうだ』と結んでいる。
おいおい、こういうことは日本でも、因数分解の単元できっちりと教えているぞ、小田博士さん。冒頭で『理数離れが進み、分数ができない大学生が続出して、、、』と書いているけど、分数ができない大学生とは実はあなた自身ではなかったのか?
以前にもNHKのレポートがおかしいことを記したがそれと同じ感じがした。