quadratureのシニカル日記

イヤなことは壺の中に

読売新聞ー大本営発表

大変面白い。ようするにヤな奴には、情報を渡さない・ウソの情報を流す、ことが効くと言うことだ。


読売新聞オンライン、深読みチャンネル(編集委員、BS日テレ「深層NEWS」キャスター 丸山淳一)
大本営発表はなぜ「ウソの宣伝」に成り果てたか」

  1. 特に罪深いとされるのが、国民を騙だまし続けた「大本営発表」だ。ウソとでたらめに満ちた発表は、今でも「あてにならない当局に都合のいい発表」の代名詞として使われる。
  2. 「情報軽視」と「内部対立」という2つの構造的な欠陥
  3. 最初からでたらめだったわけではない。真珠湾攻撃の戦果は、航空写真を綿密に確認するなどした上で、3度も修正。
  4. 戦線が拡大し、熟練度が低い搭乗員が増えるにつれ、戦果の誤認が急増した
    • 情報を精査したり、複数の情報を突き合わせたりする仕組みがなかった。
  5. 根拠もなく報告を疑えば「現場の労苦を過小評価するのか」と現場に突き上げられる。
  6. 疑問を感じた海軍軍令部は内部で戦果を再検討し、「大戦果は幻だった」ことをつかんだが、それを陸軍の参謀本部に告げなかった。
  7. 各部署は大本営発表から戦果を差し引いた独自の内部帳簿を持っていたが、その数字は共有されず、共有しても相手は参考にしなかった
  8. 敗北を認めると、その責任を負わされかねない
  9. 「撤退」は「転進」…言い換えで責任不問に
  10. ごまかしや帳尻あわせが破綻した後は、神風特別攻撃隊の攻撃が発表の目玉に据えられた。
    • 特攻隊の戦果は大幅に水増しされたが、国に身を捧ささげて得た戦果を疑うことは許されない。大本営は特攻隊まで戦果の取り繕いに利用したのだ。