当時は「腹黒い政治家や役人が他人のせいにしてる話」と片づけられていたけれど、そもそもリクルート社(江副社長)の目的は何だったのか?そして、検察はなぜ、大物政治家を立件しきれなかったのか?
こちらに詳しい。
まず、立件しきれなかった理由は、株を譲渡した範囲が数十人と非常に多く、職務権限とのつながりを明確に出来なかったから。
次に、リクルート社の目的は、
- 政界ルート、官庁の就職協定順守を要請
- NTTルート、スパコン+通信回線の便宜を要請
- 文部省ルート、審議会メンバーに入れるよう要請
- 労働省ルート、就職情報誌の発行についての便宜を要請
の四つ。
今見ると、正しい戦略である。さすが江副さんと言いたくなる。就職情報誌の需要は大きそうなことはみんな分かっていたのだから、政財界は、利益供与なしで彼に協力すべきだった案件にさえ見える。