quadratureのシニカル日記

イヤなことは壺の中に

クレジットスコア

日経BPのSafetyJapanは良くみるのだけれど、森本卓郎さんのこの記事はすごい。借金返済度の偏差値を個人に割り振るのだと言う。ひどい話だとは思うけど、「日本の住宅ローン延滞率が1%未満、米国は6%以上」(新聞記事)とか、日下公人さんのこの記事(借金をまじめに返すのは日本人だけ。実は貸した側の方が弱い立場)とか見ると、日本ではみんなこのクレジットスコアが高くなって、外資サラ金ビジネスに群がるンだろうな、と言う気がする。
このクレジットスコアの導入が、米国政府が日本政府に求めた「年次改革要望書」に記されていた内容というのもすごい。これは正式には「日米規制改革および競争政策イニシャティブに基づく要望書」といって、日米政府がお互いに、相手政府に対する制度改善を求めた文書で、1993年、宮沢内閣当時から始まったものらしい。びっくりするのは郵政民営化とか小泉元総理の英断?と思われている一連の改革が全てこの「要望書」のまるのみであったというのであるから、どうして野党はこれに気付かなかったのかそのアホさ加減がまたわびしい。