quadratureのシニカル日記

イヤなことは壺の中に

未履修問題

自分にはどうでも良いことなのだが、文科省の対応が興味深いので記して置く。当初、1〜3の対応策が提案され、結局、3が採用されたとのこと。内容はサンケイオンラインより。

  1. 特区研究開発学校
    • 指導要領によらない教育カリキュラムを例外的に認められる。
      • 違反校を追認し、なし崩しになる
      • 指導要領を守らなくていいという、モラルハザードを招きかねず、、
  2. 飛び入学
    • 補習をこなしつつ、大学入学資格を与える方法
  3. 行政事件訴訟法の「事情裁決」
    • 行政行為(卒業認定)が法的に違法でも、取り消せば公益に著しい障害が生じる場合は、取り消さなくて良い
      • 結局これが採用された。
  • 論点
    • 内閣法制局との調整、児童生徒の規範意識をどう高めていくかという議論
    • 最大のネックは350時間の履修不足があった盛岡の私立高校
    • かわいそうだと情緒に流され、法律をなし崩しにする声は多い、、
    • 既卒者』の資格を取り消さない判断に法的に問題はないか
    • 権利バランスは取れるか
      • 【後記】TVのインタビューで「ちゃんと履修しちゃった人がブーたれてるようす」が放映されていた。