quadratureのシニカル日記

イヤなことは壺の中に

歴史の目撃者論

産経新聞【新聞に喝!】中国の民族・人権問題に声あげぬ新聞 元東京大学史料編纂所教授・酒井信彦(2021.5.9)

かつて中国の文化大革命時代、朝日新聞は広岡知男(ともお)社長の「歴史の目撃者論」によって、知っていることでもあえて書かず、それによって唯一追放を免れた。その時に追放された他紙も次々と復帰したが、産経新聞だけは、31年間粘り強く頑張った。産経新聞が、誇りにしてよい勲章である。中国にとって好ましくないことは、筆を控えるという、忖度(そんたく)の中でも最悪の忖度が、いまだに新聞界では生きているのだろう。