quadratureのシニカル日記

イヤなことは壺の中に

電車の中でバックパックにしがみついてくる男性

Quadratureは以前書いたように、デイバッグを前に抱える法案(!)に反対であり、毎日、背中に背負って通勤(多分仕事しに行っているので通勤)しているのだが、だから、後ろを押されようが、小突かれようが絶対に文句を言わないようにしている。それから、満員の中、自分の向く方向を変えるときは相当にゆっくりと、を心がけているつもり。だからJRを始め交通各社は鞄を「前に抱えろ」と言わないで欲しい。『エスカレータの片側開け』と同じでいずれ後悔することになると思う。

で、本日、仕事場の駅の一つ手前の大きな駅に到着しそうなころ、背中のバックが重くなった。上からドンと手で押したらしい。自分のバックが邪魔なのだろう、仕方がない「邪魔ですんません」と言おうとしたとき、件の後ろの人物は、体全体でバッグにしなだれかかって来た。近くで女性が「大丈夫?」と聞いている。横目で見る(満員で振り向けない)と、男性が自分のカバンに完全に寄りかかっている。
状況が分からず、何とか平静を保ってじっとしていると、件の女性が「次、降りようか?」と言い、男性も何やらはっきり返事をしているので、「これは怪しい二人連れ、離れるに越したことはない」と思い、大きな駅に到着した際に一旦下車してずんずん進み、別の乗車行列の後ろに付いた。やれ一安心、と、振り返って電車のドアを見ると、
何と件の男性が倒れている。おまけに非常停止ベルまで鳴動した。どうやら自分のバッグを押していたのではなく、具合が悪いのでしがみついていたらしい。
おんぶして降りてあげるべきであったか?
しかし、過去にこれまで自分は、

  • 同じ路線の車内で背中に熱いコーヒーをかけられた
  • 長距離路線の洗面所で、背中に吐かれた

と言うことを実際に経験している。
そういうわけで、大変申し訳ないが、自分は去年、膝を痛めていうこともあり、今回、おんぶして降りてあげることは出来かねた。すみません。